気管支喘息・咳喘息
ぜんそく(気管支喘息)は、気道に慢性的な炎症が起こり、 咳、ゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴、息苦しさなどを繰り返す病気です。
症状がない時でも気道の炎症が続いていることがあるため、 発作時だけでなく、普段から気道の炎症をしっかりコントロールすることが大切です。
こんな症状はありませんか?
|
😷
繰り返す咳特に夜間・早朝に出やすい |
💨
ゼーゼー・ヒューヒュー呼吸の際に音がする |
|
🫁
息苦しさ胸が苦しい・呼吸しにくい |
🏃
運動で症状が出る運動時に咳や息苦しさが出る |
喘息の症状には波があり、診察時には症状がほとんどないこともあります。 風邪をひいた時だけ咳が長引く、季節の変わり目に悪化する、 夜間や早朝だけ咳が出る、といった場合にも喘息が隠れていることがあります。
喘息では気道に何が起きている?
喘息では気道に炎症が続くことで、気道が刺激に対して敏感になります。 ダニ、花粉、ウイルス感染、冷たい空気、運動、煙などの刺激をきっかけに、 気道が狭くなり、咳や喘鳴、息苦しさなどが起こります。
発作がない時でも気道の炎症が残っていることがあるため、 症状を一時的に抑えるだけでなく、 気道の炎症を継続してコントロールすることが治療の中心になります。
喘息を悪化させる主な原因・誘因
| 🏠 ダニ・ハウスダスト | 🌸 花粉・アレルゲン |
| 🤧 ウイルス感染 | 🚬 喫煙・受動喫煙 |
| ❄️ 冷たい空気・気候変化 | 🏃 運動 |
| 🏭 大気汚染・刺激物質 | 💊 一部の薬剤 |
症状を悪化させる要因は人によって異なります。 鼻炎や副鼻腔炎、肥満、胃食道逆流などの併存症が 喘息のコントロールに影響することもあります。
咳だけが続く「咳喘息」もあります
咳喘息は、喘鳴や明らかな呼吸困難を伴わず、 長引く咳を主な症状とする病気です。 気道の過敏性や炎症が関係し、一般的な気管支喘息へ移行する場合もあります。
長引く咳には、咳喘息のほかにも、 アトピー咳嗽、感染後咳嗽、副鼻腔気管支症候群、 胃食道逆流症などさまざまな原因があります。
当院での診断・検査
喘息は、ひとつの検査だけで診断する病気ではありません。 症状が起こる時間帯や季節、アレルギー歴、喫煙歴、 これまでの治療経過などを確認し、必要な検査を組み合わせて診断します。
| 🩺 問診・診察 症状の特徴や喘鳴などを確認します |
🫁 呼吸機能検査 気流制限や呼吸機能を評価します |
| 🩻 胸部レントゲン 肺炎など他の病気がないか確認します |
🩸 血液検査 好酸球やアレルギーの状態などを評価します |
症状や経過に応じて、その他の検査や専門医療機関での検査が必要となる場合があります。
喘息の治療
喘息治療では、現在の症状を改善するだけでなく、 将来の発作を防ぎ、呼吸機能を保つことを目指します。 治療の中心となるのが吸入薬です。
気道の炎症を抑える吸入ステロイド薬(ICS)を中心に、 症状や重症度に応じて長時間作用性β2刺激薬(LABA)や 長時間作用性抗コリン薬(LAMA)などを組み合わせて治療します。
吸入薬は、同じ薬でも吸入方法が適切でないと十分な効果が得られません。 当院では、使用する吸入器に合わせて吸入方法を確認し、 継続しやすい治療を一緒に考えていきます。
発作時には、あらかじめ指示された吸入薬などを使用します。 発作の程度によっては、医療機関での吸入治療や 全身性ステロイドなどが必要となることがあります。
強い呼吸困難、会話が難しい、横になれない、 発作治療を行っても改善しないなどの場合には、 速やかな医療機関の受診が必要です。
吸入治療などを適切に行っても十分にコントロールできない重症喘息では、 症状や血液検査、アレルギーの状態などを評価したうえで、 生物学的製剤による治療を検討することがあります。
生物学的製剤には、IgEや好酸球性炎症など、 喘息に関わる特定の炎症経路を標的とする薬剤があります。 すべての喘息患者さんに使用する治療ではなく、 病態や重症度を確認して適応を判断します。
症状が良くなっても治療を続けることが大切です
喘息は、症状が改善しても気道の炎症が完全には治まっていないことがあります。 自己判断で吸入薬を中止すると、再び症状が悪化する場合があります。
症状や発作の頻度、呼吸機能などを確認しながら、 コントロールが良好な状態が続けば、 状態に応じて治療を調整していきます。
当院では、症状だけでなく、呼吸機能、アレルギーの状態、 これまでの治療内容や吸入方法などを確認しながら、 一人ひとりに合った喘息治療を行っています。
「咳がなかなか治らない」 「吸入薬を使っているのに症状が残る」 「今の治療を続けてよいのかわからない」 といった場合もご相談ください。
長引く咳の原因は喘息や咳喘息だけではありません。 アトピー咳嗽、感染後咳嗽、副鼻腔気管支症候群、 胃食道逆流症など、さまざまな原因を考えて診療します。
咳や息苦しさを我慢するだけでなく、 気道の炎症を適切に治療して発作を予防することが大切です。 気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
