COPD(慢性閉塞性肺疾患)について
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、主に長期間の喫煙などによって肺に慢性的な炎症が起こり、 気道が狭くなったり肺胞が壊れたりすることで、呼吸がしにくくなる病気です。
初期には症状が目立たないこともありますが、 「以前より階段や坂道で息切れする」「咳や痰が続く」といった症状から見つかることがあります。 早めに発見し、禁煙や適切な治療を行うことが大切です。
こんな症状はありませんか?
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🚶
階段や坂道で息切れ以前より息が上がりやすい |
😷
長引く咳慢性的に咳が続いている |
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💧
痰が続く痰が出ることが増えた |
🪫
疲れやすくなった以前より活動量が減った |
COPDはゆっくり進行するため、 「年齢のせい」「運動不足のせい」と考えてしまい、 病気に気づかないことも少なくありません。
特に長年の喫煙歴があり、以前より息切れしやすくなった方は、 一度呼吸機能を確認することをおすすめします。
COPDでは肺に何が起きている?
COPDでは、気管支に慢性的な炎症が起こって気道が狭くなったり、 酸素を取り込む働きをする肺胞が壊れたりします。 その結果、特に息を吐き出しにくくなり、 動いた時の息切れなどが起こります。
一度低下した肺機能を完全に元に戻すことは難しいですが、 禁煙や適切な治療によって症状を改善し、 病気の進行や増悪を抑えることが重要です。
COPDの主な原因・危険因子
| 🚬 喫煙 COPDの最も重要な原因です |
🚭 受動喫煙 周囲のたばこの煙への曝露 |
| 🏭 粉じん・化学物質 職業性の曝露など |
🌫️ 大気汚染など 長期間の有害物質への曝露 |
「昔は吸っていたけれど、今は禁煙している」という方でも、 過去の喫煙による影響でCOPDを発症していることがあります。
COPDと喘息は違う病気です
COPDと喘息は、どちらも気道が狭くなって呼吸がしにくくなる病気ですが、 病気の特徴や経過は異なります。
| 🫁 COPD ・中高年の喫煙経験者に多い ・ゆっくり進行することが多い ・労作時の息切れが代表的 ・気流閉塞が持続しやすい |
💨 喘息 ・年齢を問わず発症することがある ・症状が変動しやすい ・咳や喘鳴が目立つことがある ・気流制限が変動しやすい |
COPDと喘息の特徴を併せ持つ患者さんもいるため、 症状だけではなく、喫煙歴や呼吸機能などを含めて総合的に判断します。
当院での診断・検査
COPDが疑われる場合には、症状や喫煙歴を確認し、 呼吸機能検査を中心に必要な検査を行います。
| 🩺 問診・診察 症状、喫煙歴、生活環境などを確認します |
🫁 呼吸機能検査 スパイロメトリーで気流制限を評価します |
| 🩻 胸部レントゲン 肺の状態や他の病気がないか確認します |
🩸 血液検査 炎症や合併症などを必要に応じて評価します |
COPDでは、スパイロメトリーという検査で、 息をどの程度しっかり吐き出せるかを測定します。 症状や喫煙歴だけで判断せず、呼吸機能を客観的に評価することが大切です。
症状や検査結果によっては、胸部CTなどの詳しい検査が必要となることがあります。 その場合は、必要に応じて適切な医療機関をご紹介します。
COPDの治療
COPD治療では、息切れなどの症状を軽減し、 日常生活を送りやすくするとともに、 増悪や病気の進行をできるだけ防ぐことを目指します。
喫煙を続けている方にとって、 禁煙はCOPDの進行を抑えるために非常に重要な治療です。 長年喫煙していた方でも、禁煙を始めることに意味があります。
COPDでは、気道を広げて呼吸をしやすくする 長時間作用性抗コリン薬(LAMA)や 長時間作用性β2刺激薬(LABA)などの吸入薬を使用します。
症状や重症度に応じて、LAMAとLABAを組み合わせることもあります。 また、増悪歴や血液中の好酸球数、喘息の合併などを考慮して、 吸入ステロイド薬(ICS)を含む治療を検討する場合があります。
吸入方法が適切でないと、薬が十分に肺まで届かないことがあります。 当院では使用する吸入器に合わせて吸入方法を確認し、 継続しやすい治療を一緒に考えていきます。
COPDでは息切れを避けるために活動量が減り、 さらに体力が低下して息切れしやすくなるという悪循環に陥ることがあります。
無理のない範囲で体を動かし、筋力や運動能力を維持することも COPD治療の大切な一部です。
COPDでは、呼吸器感染症をきっかけに症状が急激に悪化することがあります。 年齢や体調などに応じて、インフルエンザワクチンや 肺炎球菌ワクチンなどの接種を検討します。
COPDが進行して低酸素血症を認める場合には、 状態に応じて在宅酸素療法などが必要になることがあります。 栄養状態や併存症を含めた全身管理も重要です。
COPDの「増悪」に注意しましょう
COPDでは、風邪や肺炎などの呼吸器感染症をきっかけに、 普段より息切れが強くなったり、咳や痰が増えたりすることがあります。 このような急激な悪化を「増悪」と呼びます。
増悪を繰り返すと、その後の呼吸機能や生活に影響することがあるため、 予防と早めの対応が大切です。
こんな方は一度ご相談ください
✓ 長年たばこを吸っている、または以前吸っていた
✓ 最近、階段や坂道で息切れするようになった
✓ 咳や痰が長く続いている
✓ 以前より体力が落ちたと感じる
✓ 健康診断などで肺機能の異常を指摘された
当院では、呼吸器専門医が症状や喫煙歴、呼吸機能などを確認し、 一人ひとりの状態に合わせて診断・治療を行っています。
「年齢のせいだと思っていた息切れ」が、 COPDのサインであることもあります。 長年の喫煙歴がある方や、最近息切れが気になる方はお気軽にご相談ください。
長引く咳の原因はCOPDだけではありません。 喘息・咳喘息、感染後咳嗽、副鼻腔気管支症候群、 胃食道逆流症などさまざまな病気が考えられます。
COPDはゆっくり進行するため、症状に慣れてしまい、 受診が遅れることがあります。 禁煙、適切な吸入治療、運動、感染予防などを組み合わせることで、 症状を抑え、より良い生活を目指します。
