急性気管支炎
急性気管支炎は、ウイルスなどの感染によって気管支に炎症が起こり、 咳や痰などの症状が続く病気です。
多くはかぜ(上気道炎)に続いて発症し、自然に改善していきます。 一方で、肺炎など別の病気が隠れていないかを見極めることも大切です。
急性気管支炎とは?
鼻やのどなどの上気道に起こった感染が気管支まで広がると、 気管支の粘膜に炎症が起こり、咳や痰が出やすくなります。
原因の多くはウイルスです。 咳はほかのかぜ症状より長く残りやすく、 熱やのどの痛みが良くなったあともしばらく続くことがあります。
主な症状
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😷
咳最も多い症状です |
💧
痰痰を伴うことがあります |
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🌡️
発熱軽い発熱を伴うことがあります |
🫁
胸の違和感咳のため胸が痛むこともあります |
咳はすぐに止まらないこともあります
急性気管支炎では、発熱やのどの症状が改善したあとも、 気道の炎症や過敏性が残ることで咳が続くことがあります。 多くは徐々に改善します。
ただし、咳が長期間続く場合には、 感染後咳嗽、喘息・咳喘息、副鼻腔気管支症候群、 胃食道逆流症など、ほかの原因についても考える必要があります。
肺炎との見極めが大切です
急性気管支炎と肺炎は、どちらも咳や痰、発熱などを起こすことがあります。 症状だけでは区別が難しい場合もあります。
| 🫁 急性気管支炎 ・咳や痰が中心 ・原因の多くはウイルス ・比較的全身状態が保たれることが多い ・胸部レントゲンでは肺炎像を認めない |
🩻 肺炎 ・高熱を伴うことがある ・強い咳や痰 ・息苦しさや全身倦怠感 ・胸部レントゲンなどで肺炎像を認める |
高齢の方や基礎疾患のある方では典型的な症状が出ないこともあるため、 年齢や全身状態なども含めて判断します。
当院での診断・検査
症状の経過や診察所見から急性気管支炎を考えます。 すべての方に検査が必要なわけではありませんが、 肺炎などが疑われる場合には必要に応じて検査を行います。
| 🩺 問診・診察 症状の経過や呼吸状態などを確認します |
🩻 胸部レントゲン 肺炎などが疑われる場合に確認します |
| 🩸 血液検査 炎症の程度などを必要に応じて評価します |
🔍 その他の検査 症状に応じて必要な検査を検討します |
急性気管支炎の治療
急性気管支炎の多くはウイルス感染によるため、 症状や全身状態に応じて、咳や痰、発熱などを和らげる治療を行います。
症状に応じて、咳を和らげる薬、痰を出しやすくする薬、 解熱鎮痛薬などを使用します。 十分な休養と水分摂取も大切です。
急性気管支炎の多くはウイルス性であり、 ウイルスには抗菌薬(抗生物質)は効果がありません。 そのため、急性気管支炎だからという理由だけで 抗菌薬を使用するわけではありません。
肺炎などの細菌感染が疑われる場合や、 患者さんの状態によって抗菌薬が必要と判断した場合には使用を検討します。
黄色や緑色の痰が出ることがありますが、 痰に色がついていることだけで細菌感染と判断することはできません。 発熱、呼吸状態、診察所見などを含めて総合的に判断します。
十分な休養とこまめな水分摂取を心がけましょう。 空気が乾燥している場合には適度な加湿も役立ちます。 喫煙は気道への刺激となるため控えましょう。
こんな症状がある場合は早めに受診を
✓ 高い熱が続いている
✓ 息苦しさがある
✓ 強い胸の痛みがある
✓ 痰に血が混じる
✓ 食事や水分が十分にとれない
✓ 症状が改善せず、むしろ悪化している
咳だけが長く残っている方へ
感染後咳嗽のほか、喘息・咳喘息、アトピー咳嗽、 副鼻腔気管支症候群、胃食道逆流症などが隠れていることがあります。 咳が長く続いている場合は、原因を確認することが大切です。
当院では、症状の経過や診察所見を確認し、 必要に応じて胸部レントゲンや血液検査などを行い、 急性気管支炎だけでなく肺炎や喘息などの可能性も考えながら診療します。
「咳がなかなか治らない」 「肺炎ではないか心配」 「抗菌薬が必要なのかわからない」 といった場合もお気軽にご相談ください。
咳はほかの症状より長く残ることがあります。 症状が強い場合や改善しない場合には、 肺炎や喘息など別の病気がないか確認することが大切です。
